結婚相談所の魅力は、身元の確かな相手と出会える点やプロのサポートを受けられる点にあります。しかし、婚活は年代によって求める条件や抱える課題が大きく異なるもの。そこで本記事では、20代から60代までの主な特徴や結婚相談所を選ぶ際のポイント、成婚のヒントについて年代別にまとめました。自分の年代ならではの強みを活かして、よりスムーズな婚活を目指しましょう。
20代から見た結婚相談所

短期決戦を意識して“若さ”を武器に
20代は、就職や社会人生活に慣れつつある一方で、学生時代の友人もまだ独身が多く「結婚はまだ先」と思う方も珍しくありません。しかし近年は、将来設計を早期に固めたいという意識から、早い段階で結婚相談所を利用するケースが徐々に増えています。若さゆえのフットワークの軽さがある一方で、経済面やキャリアが未成熟だと相手探しで苦労する場面も。そこでポイントとなるのが、結婚相談所のサポートを活用した効率的な活動です。自身の強みを的確にアピールし、短期間で成婚を目指す「短期決戦型」の婚活スタイルが有効といえるでしょう。
男性のポイント
20代男性は結婚相談所では希少な存在となるため、職業や人柄を丁寧にアピールするだけでも出会いに恵まれる傾向があります。社会人経験が浅い場合でも、誠実さや将来性を感じられれば好感度アップにつながりやすいでしょう。
女性のポイント
20代女性は婚活アプリと比較して、安全性や真剣度を重視して結婚相談所を選ぶ方が多いです。「共働き」「安定収入」「将来設計」といった条件を明確にし、結婚相談所のプロと相談しながら相手を探すことで、よりスピーディに理想の結婚相手に近づけます。
相談所選びのコツ
- U29向けの割引プランの有無
- オンライン対応が可能か
- サポートしてくれるカウンセラーとの相性やフォロー体制
30代から見た結婚相談所
一番活発な世代だからこそチャンス拡大
30代は、仕事もプライベートも安定してきて「そろそろ本気で結婚相手を探したい」という思いが強まる年代です。また周囲の結婚や出産が増え始め、自分の将来に焦りを感じやすい傾向があります。結婚相談所には同世代の会員が最も多く、出会いの幅が広い反面、競争率も高まるため自分の強みと譲れない条件を整理しておくことが重要です。30代はキャリアや経済面、さらにはライフプランも具体化しやすい時期なので、相手との価値観を深く話し合える環境を整えられる結婚相談所を選ぶとスムーズです。
特徴とメリット
- 男性…年収やキャリアが固まってくることで、経済的な安心感を打ち出しやすい
- 女性…比較的若さと安定感を両立しており、条件面で有利になりやすい
注意点
互いに条件が明確になる分、「理想と合わない」と判断されると次に進みにくい一面も。年収・年齢・ライフプランなど、自分が重視するポイントを早い段階で整理しておくことが重要です。
相談所選びのコツ
- 会員数の多さ…出会いのチャンスを増やす
- 紹介数・お見合い数の豊富さ…条件に合う相手との接点をより多く
- 担当者のフォロー力…条件のすり合わせや悩み相談を綿密にサポートしてもらえるか
40代から見た結婚相談所

落ち着きと現実的な将来設計が鍵
40代は、30代に比べて結婚相談所の利用者数が少なくなる一方で、再婚や晩婚を見据えた本格的な婚活を目指す人が一定数います。人生経験や経済基盤がしっかりしている分、「お互いの生活スタイルを尊重し合える相手」を求める傾向が強まるのも特徴です。20代・30代のようなスピード感よりも、現実的な将来設計をじっくりと検討する姿勢が大切となります。経済面や価値観、家族観など細やかな条件のすり合わせが必要だからこそ、仲人やカウンセラーの手厚いサポートを受ける意義が大きい世代です。
メリット
人生経験や仕事上の実績などを武器にでき、自分の希望条件や将来設計を明確に伝えやすい点が挙げられます。経済的に安定している方や人生経験を積んだ方同士で話が合えば、スピード成婚に至る可能性も。
成婚のしやすさ
20代・30代よりは難易度が上がるものの、自分の強みや生活基盤をしっかりアピールすることで、相性の良い相手と出会える確率を高められます。
相談所選びのコツ
- ミドル世代以上のサポート実績が豊富か
- 担当仲人との相性…年齢に合わせた活動プランを提案してくれるか
50代から見た結婚相談所
“人生のパートナー探し”を新たに定義
50代になると、離婚や死別などを経て再婚を希望する方や、子育てがひと段落した後に新たなパートナーを求める方が増えてきます。同世代の独身者は限られるため、日常生活や職場での出会いがほとんどないという方も少なくありません。そのため、50代の婚活は「老後を見据えて互いを支え合う関係性」を築きたいと考える方が多く、結婚相談所を利用することで同じ思いを持つ人と確実に出会える可能性が高まります。人生経験からくる落ち着きや家族を思いやる姿勢が評価されやすく、年代ならではの共感ポイントを探り合うことが成功への鍵となるでしょう。
特徴
- 男性…生活基盤の安定や社会的信用を評価されやすい
- 女性…家事力やコミュニケーション力といった実生活に即した魅力をアピールしやすい
成婚のポイント
20~30代に比べるとハードルは高めですが、老後を支え合う相手を探す真剣度が高いことが多く、条件が合致すれば成婚につながりやすい面もあります。
相談所選びのコツ
- シニア婚や再婚サポートの実績が豊富か
- 同年代会員の多さ…相性の良い相手と出会うため
60代から見た結婚相談所
“熟年婚”で充実したセカンドライフを
60代は定年や子育ての終了を迎え、人生の新たなステージに突入する時期です。離婚・死別などを経て独り身になった方や、長年独身を貫いてきた方など、背景はさまざま。近年では「熟年婚」という言葉も定着しつつあり、老後を支え合うパートナー探しとして結婚相談所を利用する60代が増えています。日常生活で新しい出会いの機会が少なくなる一方、結婚相談所であれば同世代の登録者やシニア向けサポートを提供しているところも多く、安心して活動ができるのが魅力。自分の健康状態や生活スタイルを考慮しながら、ゆとりを持ってパートナー探しを行えるため、焦らずに相手を見極めたいという方にも向いています。
特徴
- 男性…豊富な職歴や年金による安定が評価されやすい
- 女性…生活全般を支え合う姿勢や経験豊富なコミュニケーション力が魅力
成婚のポイント
20~30代のような結婚に対する“熱量”やスピード感は落ち着くものの、人生を穏やかに共に過ごしたいという思いが強いため、マッチングの際はお互いの価値観や健康面、趣味・生活リズムが合うかどうかを重視する傾向があります。
相談所選びのコツ
- シニア世代に特化したサポート実績の確認
- 健康状態や将来設計への理解があるカウンセラーかどうか
- 同年代の会員数やイベントの有無など、交流のしやすい環境が整っているか
まとめ

結婚相談所の利用は、年代によって「強み」と「課題」がまったく異なります。20代なら若さを最大限に活かし、30代は出会いの数と効率を重視。40代は人生経験を活かした現実的な将来像を示し、50代は安心感と再婚・シニア婚向けのサポートに注目、さらに60代は“熟年婚”を見据えた落ち着いたパートナー探しを目指すのが良いでしょう。
共通して大切なのは、**「自分がどんな相手と、どんな未来を築きたいかを明確にすること」と、「結婚相談所のサポート方針や実績をしっかり見極めること」**です。自分の年代に合ったサポートを提供してくれる結婚相談所を選び、理想のパートナーに出会う第一歩を踏み出してみてください。